レギュレーションがL以降になるかもと報じられた直後、私が考えていたトップメタはジバエンブとカイリキー・ラフラン。5月某日の秘密にも記載していた通り。奇しくも、マスター決勝は、同系の戦いとなりましたが。

ジバエンブの爆発力は説明不要でしょう。場が整えば、どんな相手でもなぎ倒していける力があります。

ラフラン系は、12点以下の打点しか持たないデッキだったら、それだけで詰み。ダメージ青天井のジバコイル派生ですら、ロックが決まったら後続が立たないので勝率はイーブンかと。

でも、この時点では、制限時間75分で3戦2本先取だと思っていました。


こいつらのデッキ検討を進めていく中で、USのNational Championships(以下、NATS)のデッキ傾向を知ります。優勝のジバコヤンマを含めて、メガヤンマ系統、ジバコイル系統の多いこと! それに加えて、タッチキングドラも多かったです。

このUSのNATSの結果が、LCQの環境に大きく影響するであろうことは、容易に想像できます。

この結果を受けたメタの動きとしては、
 ・メガヤンマがさらに広がる
に加え、
 ・メガヤンマをメタれるゼクロム・レシラムが広がる
だと考えました。

これらから、我々が考えたLCQのメタは、
 ・ジバコエンブ
 ・レシバク
 ・ヤンマドンファン
 ・ヤンマジバコ
 ・レックエンブ
このあたりだろうと。

ゼクロムは、ZPS(ゼクパチシェイミ)の超速攻以外はあまり使用頻度が高くなく、無理な相手が多すぎるのでメタからは外れると考えました。

レシバクはラフラン系が無理なので当初は検討から外していましたが、NATS以降、上記の理由で有力候補の一つと考えられるようになりました。

ラフラン系は、「絶対に存在する.でも極めて少数で、メガヤンマを含む速攻系に淘汰されるはず」との考えで、メタからは外れるだろうと考えていました。
因みに、マスターの決勝までラフランが上がっていますが、これは、制限時間が長い予選スイスドロー戦だからこそできるデッキ選択。また、vsラフランは殆どのプレイヤーが初見だったと思いますので、対処法を知らなかったことも大きかったのではと推察しています。(要は、ラフラン系のシステムの根幹はどこか、という見極めができていなかったのだと思います)

これに加えて、急に発表された制限時間45分の壁。先にサイドを取れるデッキが有利であることは言うまでもありません。


これを踏まえてLCQでのデッキ選択。

レシバクは、国内予選で使おうとしていたデッキなので愛着はありましたが、ジバコエンブ、レックエンブ(レシエンブ)に勝つイメージが湧かず、使用を断念。

最後まで検討の対象だったジバコエンブは、長いこと対戦で相対していたので最後まで私の手に馴染みませんでした。ブン回る仲間のレシピで回しても、私が使うと何故かグダグダ。他のデッキにしてもそうでした。


では何故、メタから外れるゼクロム・メガヤンマだったのか。

制限時間45分では、速攻系が有利だと考えます。特に、勝ち数1-1でサドンデスになった場合にそれが顕著。HP130の相手ですら先1の1shotの可能性があるZPSギミックは、かなり強力です。

また、メガヤンマとキングドラが環境のトップに居座る世界の環境だと、ゼクロムが超巨大な壁となってくれるはず。

この考えから、ZPSギミックを入れることは私の中では規定路線となっていきました。

但し、普通のZPSでは、ドンファンムリー、デカブツムリー、長期戦ムリー、その他いっぱいムリーなので、そのままでは上がれない。だったら、超速攻ギミックに加え、中~長期戦にも対応できるZPSだったらどうだろうか、と。

幸いにも、ゼクロム・メガヤンマのたたき台レシピは私の手元にありました。これをいじってあの形へと昇華させていきました。仲間たちが準備してくれた、上の仮想メタデッキとの数多くの対戦を経て。


LCQルールで有利な超速攻系。加えてメガヤンマやキングドラに有利が付く、ということで、このデッキ。あとは、世界レギュで私が最初に手がけたデッキだったというのも、理由の一つでした。



超マイナーデッキのゼクロム・メガヤンマ。でも、何故か私が知っているだけでも、派生も含めると4人も使ってた! ギミックはそれぞれ全然違いますけど。

コメント

にこたま
2011年8月25日22:50

なるほど。
自分はラフランク・カイリキーが一番強いかなぁと思ってましたがラフランク型自体が少なかったみたいですね。

たねぼーぱぱ
2011年8月25日22:57

>にこたまさん

ラフランは、予選のスイスラウンドでは数人が使っていたようです。そのうちの一人が決勝へ。ドンファン型でしたけど。

ヤンマとジバコがうじゃうじゃいる環境では、あれを使うには相当の訓練と覚悟が必要だったと思います。私は、準優勝の彼の勇気に感動!

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